アメリカAmazon輸出を始めてから3ヶ月目に突入しました!年が明けてからも毎日コンスタントに売り上げが伸びてます。
ですが、ですが、月利は今のところゼロです!むしろマイナスです。
単純転売開始3ヶ月で月利100万とか私には無理ゲーでした。いやー、こういうのやってのけちゃう人達ってほんとすごいなーと思います。
あれ!?前回の記事で利益出ますよ!って言ってたじゃん!と思ったアナタ、鋭いですね。
確定申告の時期も近いので、経理的視点での利益の考え方をお伝えしたいと思います。(商品1個あたりで利益がでててもダメなんです)
ミクロで見る利益計算(商品1個あたりの利益)
せどりなどの転売でよく見かける利益計算式は商品1個1ずつの利益を見て、それを足し合わせていきます。
例えば・・・
仕入れ100円の商品をAmazonで200円で売った場合、粗利益は100円となります。粗利=売上ー仕入れ 世間一般的にこれが粗利です。
せどりをやっている方はここにAmazonの手数料や送料を入れて粗利と呼んでいる方もいますが、税理士さんと話をするときに話がかみ合わなくなります。
この粗利100円にAmazonの手数料や、梱包資材だったりの経費を差し引いて残ったものが純利益となります。
ここで、商品1個あたりの純利益を求めようとすると、家賃や電気代、通信費はどうやって加味すればいいの??となって純利益が求まらなくなります。
なので、ネット物販界隈では便宜上、粗利=売上ー仕入れープラットホーム手数料として、計算することが多いのです。
そして、商品1個あたりに落とし込めない経費達はここには登場しないので、ネットビジネスを始めて最初の月から月利30万円でしたー!!ヒャッハー!!という図式が成り立ちます。(粗利か純利か明言していないので間違いではないです)
そして蓋を開けてみると、色々なところに見えない経費が隠れていて、手元に全然お金が残ってないぞ!?ということになっていまいがちです。
マクロで見る利益計算(ビジネスモデル全体での利益=純利益)
では、実際に儲かっているのか儲かっていないのか?これを分析するためには在庫と売掛の計算が必要になります。
これって、物販をやっているとリアルタイムで純利益を追いかけることってなかなか難しいんです。なので、半年や3か月ごと、などの期間を設けて行うのが良いです。
個人事業主だと確定申告、12月31日時点での利益を求めるのでこれを例にとります。(というか私の例ですね)
ビジネスモデルとしてはアメリカAmazon輸出とします。それではまずは各種データを集めていきましょう。
- 売上高 2018年12月31日までのアメリカAmazonでの売り上げは260万円でした。Amazonは2週間ごとに決済があるので、12月の最後の決済から31日までの売り上げ(まだ決済されていない分)を求めます。これが売掛の計算です。
- 商品棚卸高 やり方は2通りあります。私の場合170万円でした
- ①2018年12月31日23:59時点でFBA倉庫にある在庫額と自社にある在庫額、輸送中の在庫額を足し合わせる(全て仕入れ原価)
- ②2018年12月31日23:59時点までに売れた全ての商品の仕入れ原価合計を求めて、仕入れ高から差し引く
- 仕入れ高 2018年12月31日までで、アメリカAmazon輸出のために仕入れた金額は290万円でした。
- 経費を洗い出す Amazon手数料、FBA倉庫までの送料(国内・国際)、アメリカ輸出のために用意した梱包資材、ツール、外注費、etc ここで、ほかのビジネスと共用しているものについてはアメリカ輸出にどれだけリソースを割いているか、で按分します。例えば事務所を10万円/月で借りている場合、業務の7割がアメリカ輸出、3割が国内転売だった場合、7万円が経費となります。私の場合ざっくり155万円かかっていました。
純利益=売上高+商品棚卸高-仕入れ高-経費
データさえ揃ってしまえば、めちゃくちゃ単純ですね。
ただし、売掛や、在庫の計上漏れ等があると数字の精度がどんどん下がってしまいます。
例えば、200万円の発注をかけて、商品がまだ届かないからといって棚卸高に計上しないでいると、200万円そのまま利益が減ってしまいます。これはいわゆる棚卸での利益隠しで、脱税行為と取られてしまいます。
確定申告ではキッチリと細かく計算しましょう。しかし、この作業は時間がかかるので、日頃の利益把握ではある程度手を抜いて、大まかな数字だけ把握しておくのが良いでしょう。
話は戻って、私の場合、純利益=売上高260万円+商品棚卸高170万円-仕入れ高290万円-経費155万円=-15万円
はい、赤字です。。。確定申告上は立派な赤字決算となります。
もう少し深堀してみましょう。
経費の内訳は
- 売れた商品のAmazon手数料110万円
- 仕入れた商品全体にかかった送料37万円
- 梱包資材3万円
- ツールや家賃5万円
としています。Amazon手数料以外は先払いで出ていった経費です。つまり売れてない商品の分の経費も含まれています。
見方を変えて、自分を着飾ろうとすると売上260万円-仕入れ120万円-Amazon手数料110万円=月利30万でした!! となって、一見すげぇとなります。間違いではないですが、本質をとらえていないので注意が必要です。
話を戻します。ここで、売れた商品と在庫となっている商品の割合は4:6ぐらいです。Amazon手数料以外の経費を売れた分のみに按分したとすると、45万円の4割=18万円となり、売れた商品ベースでの経費は110+18=128万円となります。
再度利益を計算し直すと、売れた分のみで計算した純利益は12万円となり、黒字となります。しかし、現状は売れた分に関しては利益を生んでいるものの、在庫はまだ利益を生んでいないため、全体としては赤字になっている。となります。
残った商品の個別の利益率にもよりますが、すでに売れた分と同じ利益率で売れていくとすると、在庫がすべて売れた場合、最終的にはビジネスモデル全体では純利益は30万円弱に落ち着きます。
売上高ベースの純利益率は4.6%
ROI(投資した金額に対してのリターン)は10%
となりました。
不良在庫が発生し、追加のランニングコストや値下がりが発生した場合はここから更に利益率が下がっていきます。
純利益ベースで月利100万円稼ごうとすると、今のやり方では仕入れ額が毎月1000万円必要!ということになりました。(キャッシュフローを考えると2000万円くらい元手がないと難しいのでは・・・)
まとめ
- 利益は粗利だったり純利だったり捉え方が色々あるので注意が必要
- 副業で始めて3ヵ月で純利益ベースで月利100万円達成しました!はマジですごい。
- 利益はミクロ(商品1個当たり)で見るだけじゃなく、マクロ(ビジネス全体)で把握しないと儲かってるのかわからない
- マクロで利益を見るには棚卸高と売掛がわからないと計算できない
- 純利益で月利100万円は遠いぜ!!!!
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